Apache JMeter is open source software, a 100% pure Java desktop application designed to load test functional behavior and measure performance.

Apache Jakartaプロジェクトは8月17日(米国時間)、負荷試験ツールの最新版となる「JMeter 2.5」の公開を発表した。JMeterはJavaで開発された負荷試験およびパフォーマンス計測用アプリケーション。もともとWebアプリケーションの試験用ツールとして開発されたものだが、機能拡張を繰り返し現在ではさまざまな試験に利用できるツールになっている。

JMeter 2.5はメジャーリリースと位置づけられており、バグ修正のみならず多くの新機能が導入されている。JMeter 2.5における主な注目点は次のとおり。

  • 実行時にHTTP実装を選択可能。
  • HTMLページに組み込まれたリソースを並列にダウンロードできるようにHTTPサンプル集を改善。
  • 展開処理前にリクエストサイズを報告する機能をHTTPサンプル集に追加。
  • JMSおよびMailサンプル集の改善。
  • View Results Tree Listenerの改善。
  • 2つの新しいスレッドグループ「setUp」と「tearDown」を導入。
  • クライアントサーバモードにおけるUDP経由の停止およびシャットダウンに対応。
  • Apache HttpComponents HttpClient 4.xサポートの追加。

これまではサポートされていないメソッドはCommons HttpClientサンプラによってGETへ変換されていたが、2.5からは変換されなくなる。また、currentTimeInMs()は廃止されcurrentTimeInMillis()に置き換わっている。ユーザに影響がある非互換はこの2点となる。

JMeter 2.5の動作にはJava 1.5またはこれ以降のバージョンが必要。すべてのJMeterユーザへJMeter 2.5へのアップグレードが推奨されている。