Google Voice enhances the existing capabilities of your phone, regardless of which phone or carrier you have - for free.

Googleは8月2日(米国時間)、Gmailから電話をかける機能を、日本を含む150超の国/地域へ拡大したことを発表した。38言語に対応しているという。Gmailから電話をかける機能は昨年すでに米国において開始されていたが、今回これがほかの国にも適用された形になった。

Gmailにアクセスすると左端のリストに「電話をかける」の項目が表示される。この項目をクリックすると、承認と「Google Talk Plugin」のインストールが求められる。Google Talk Pluginが提供されているのはWindows XP以降のWindows、Mac OS X 10.4以降のOSX、Linuxプラットフォーム。

Gmailの左端に新しく追加された「電話をかける」の項目。

最初だけGmailから電話をかけるかどうかの承認が求められる。緊急電話の発信および受信はできない。

この機能を使って固定電話や携帯電話に電話をかけるにはあらかじめクレジットカードを使って料金をチャージしておく必要がある。選択できる通貨は米ドル、カナダドル、ユーロ、英ポンド。どの通貨を選択した場合でもチャージの単位は10ごと。米ドルを選択したのであれば10米ドル単位でチャージできる。通話料金は税抜価格になっており、国ごとにあとから税金が加算される。すぐに払い戻しが可能なので、まず10米ドルチャージして試用し、払い戻しするといったことも可能。

最初はクレジットが空になっていると思うので、試用するには10米ドルあたりをチャージする。

クレジットのチャージが完了すると指定した国の指定した番号へ発信が可能になる。

料金(税抜価格)
日本から日本携帯電話へ 0.11米ドル
日本から日本固定電話へ 0.02米ドル
日本から米国へ 0.01米ドル
日本からカナダへ 0.01米ドル
日本から英国へ 0.02米ドル

Gmailからの電話は「非通知設定」として扱われる。Google Voiceであれば電話番号を設定することができるが、今回Gmailから実施できるようになった電話はGoogle Voiceの電話とは違っている。

Gmailから電話をかけると非通知設定として表示される。

Gmailと携帯電話で通話しているところ。

このように、日本でもGoogle Voiceが使えるようになったというよりも、Gmailのボイスチャットの機能が拡張され、固定電話や携帯電話にも電話がかけられるようになった、というのが今回のサービスのポイントとなる。非通知設定で届くため実際にどこまで実用的かはわからないが、通話料金がきわめて廉価であり、活用方法によっては便利なサービスが開始されたといえる。