Google Code

Googleは7月25日(米国時間)、開発プロジェクトホスティングサービスである「Google Code」のリポジトリシステムとして新しく「Git」に対応したことを発表した。これでGoogle Codeでは、当初からサポートしているSubversion、2009年4月24日(米国時間)に追加されたMercurialを含め、3つのバージョン管理システムが選択できることになる。Gitリポジトリを選択した場合も、Mercurialと同様にフル機能を利用できる。

GoogleはMercurialをリポジトリシステムとして追加した当時から、Gitを採用するプロジェクトが増えたこと、Git 1.6.6以降でGoogle Codeと相性の良いスマートなHTTPプロトコルに対応したことなどもあり、Gitを追加するのに適した状況が整ったことを理由のひとつとして紹介している。

Google Codeが登場した当時は集中型のバージョン管理システムSubversionがCVSに代わって人気のあるバージョン管理システムだった。その後、Subversionが抱える問題を解決した分散型のバージョン管理システムが徐々に注目を集めるようになった。Mercurialは中でも高速高性能として人気があり、いくつものプロジェクトが採用している。

Gitも同じ分散型のバージョン管理システムで、Linuxカーネルの開発で採用されているほか、さまざまなプロジェクトで活用されている。Subversion/CVS系のコマンドとGitのコマンドは大きく異なるため、Gitに慣れてしまうとGitが使えないことにもどかしさを感じる開発者は少なくないと見られる。Google CodeがGitに対応したことで、これまでより多くのプロジェクトがホスティングされる可能性がある。