米Microchip Technologyは6月27日(現地時間)、省コスト性を重視した制御用途にむけた、16bit PICとdsPICの新製品を発表した。今回発表されたのは「dsPIC33FJ16GP」と、「dsPIC33FJ16MC」および「PIC24FJ16MC」の3製品で、いずれも大量出荷時の価格は1.00ドル近辺となっている。

今回発表されたのは「dsPIC33FJ16GP」と、「dsPIC33FJ16MC」および「PIC24FJ16MC」のパッケージ外観

dsPIC33FJ16GP10Xファミリのブロック図

今回発表された3製品はオンチップのCTMU(Charge Time Measurement Unit)や10bitのA/Dコンバータ(ADC)、さらにmTouch容量式タッチセンサI/Fが共通して搭載される。

dsPIC33FJ16GPはやや汎用向けであり、上の回路に加えてReal Time Clock/Calenderと21ピンの汎用I/Fピンを内蔵することで、Intelligent Sensor向けなどに利用できる。

一方dsPIC33FJ16MC/PIC24FJ16MCはモータ制御向けで、6chのPWMモジュールを内蔵しており、これを利用しての3フェーズ制御出力が可能なほか、単純なモーターからFOC(Field-Oriented Control)やBLDC(Brushless DC)、Permanent Management、ACIMs(Synchronous AC-Induction Motors)など、センサレスモータ向けの様々な制御アルゴリズムが利用可能となっている。

さらにMicrochipはこの3製品にあわせて、新しい開発ツールも発表した。「Motor Control Starter Kit With mTouch Sensing」(89.99ドル)はdsPIC33FJ16MC102とBLDCモータを搭載したシングルボード構成で、ここに容量式タッチスライダと、オンボードデバッガが搭載される。また「dsPIC33FJ16GP102/PIC24FJ16MC102/dsPIC33FJ16MC102 PIM(Plug-In Modules)」がいずれも25ドルで提供され、これはExploler 16もしくはdsPICDEM MCLV開発ボードと組み合わせて利用可能である。いずれの開発ツールも、既に出荷を開始している。

Motor Control Starter Kit mTouch Sensing(パーツ番号:DM330015)

dsPIC33FJ16GP101は18pinのPDIP/SOICと20pinのSSOPパッケージで提供される。またdsPIC33FJ16GP102とdsPIC33FJ16MC102、およびPIC24FJ16MC102は28-pinのQFN-S/SDIP/SOIC/SSOPと36pinのVLAPパッケージで提供される。dsPIC33FJ16MC101およびPIC24FJ16MC101は、20ピンのPDIP/SOIC/SSOPパッケージでの提供となる。既にサンプル出荷と量産も開始されており、大量購入時の価格はいずれも1.00ドル程度である。