フォーステン・ネットワークスは5月27日、コンテナ型データセンターに適した高密度設計のスイッチの新製品「Z9000」を発表。6月末から出荷を開始する。

「Zシリーズ Zetta Scale Z9000」

「Z9000」は40ギガビットイーサネット対応の物理ポートを32個搭載しながら2Uサイズの筐体を実現した高密度の省スペース設計となっており、同社によれば、消費電力も競合他社のシャーシ型製品(「Cisco Nexus 7018」)と比べて最大で約20分の1に削減できるという。

また、バックボーンとなるスイッチング容量を2Tbpsから160Tbpsまで増減可能で、価格(標準価格 1500万円 税別)についても上述の競合製品比で約5分の1に設定されているなど、コストパフォーマンスも同製品の大きな特徴とされる。

同製品はスイッチ製品としては珍しい白い筐体デザインが採用されているが、この理由について同社は「(節電などで)照明が暗い状態での視認性確保」「反射しやすい表面処理による冷却効率の向上」を挙げている。

「Z9000」はデータセンター事業者のほか、SNSなどのWebサービス提供事業者やSaaS提供事業者、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)市場などを主なターゲットとして販売が行われる。

「Z9000」の背面