Mentor GraphicsとイスラエルFrontline PCB Solutionsは、PCBの設計から製造までのプロセスを完全にサポートした統合型ソリューションの実現に向けた実践的戦略を発表した。

同ソリューションは、データ規格にODB++を採用するとともに、PCB開発プロセスに製造最適化の機能を盛り込んだ「vSure」や「vPlan」など、Mentorのテクノロジを活用した点が特長となっており、これを用いることで、エレクトロニクス企業は開発/製造コストを抑えながら、競争力を最大限に高めた製品をタイムリーに市場投入することが可能になると両社では説明している。

Mentorは、これまでExpedition Enterpriseの研究開発に過去最大規模の投資を行ってきたほか、最近ではValor Computerized Systemsの買収により、Orbotechとの合弁企業Frontlineも取得している。今回の発表はその成果となるもので、設計から製造までを完全に統合し、データとベスト・プラクティスを双方向でやり取りできるフローを構築するという同社の戦略における1つの重要なマイルストーンを達成したものと位置づけられるという。

今後、同社は1年の間に、設計から製造までを完全に統合したソリューションのさらなる拡充を図っていく計画としている。