本田技研工業は5月23日、さいたま市が進める「E-KIZUNA Project」を共同で推進していくことに合意し、CO2削減を目指し、同社が独自開発したエネルギー創出技術を組み合わせた実証実験を行うと発表した。

E-KIZUNA Projectとは、地球温暖化防止と持続可能な低炭素社会の実現を目指し、さいたま市が多様なステークホルダーとの連携によって推進している電気自動車普及施策。同社は同プロジェクトにおいて、実際の都市環境下で電気自動車やプラグインハイブリッド車、電動二輪車の実用性の検証に加え独自のエネルギー創出技術を組み合わせた実証実験を行う。

具体的には、同市内に同社が開発したガスエンジンコージェネレーションユニットや太陽光発電システムなどを組み合わせた「Hondaスマートホームシステム」を導入した家を、来年の春を目標に建設する。

この家では、外部供給電力に加えて、同システムで作られた電力や熱エネルギーを家庭内や電動化モビリティーを含め効率よくマネジメントすることで日常生活でのCO2削減を目指す。あわせて、災害時においても家庭単位で自立した電力供給が可能な総合的なエネルギーマネジメントの検証を行う。

Hondaスマートホームシステムの仕組み