凸版印刷と有沢製作所は5月20日、偏光メガネを使い、左右の目に違う画像を同時に見せる方式(パッシブ方式)の3Dディスプレイ向けパターニング位相差フィルム(FPR)事業に関して業務提携することで2011年5月10日に合意、同合意にもとづき、3Dディスプレイ用パターニング位相差フィルムの効率的な量産技術の開発および同フィルムの製造を行う合弁会社を2011年6月1日に設立することを発表した。

有沢製作所は、3Dディスプレイ向けにパターニング位相差膜を成形したガラス製品「Xpol」の製造販売を行っており、放送局用3Dモニタでは高いシェアを有している。一方、凸版印刷は、液晶テレビ向けの反射防止フィルムの生産・販売を手がけ、フィルム加工技術やコーティング技術を有しており、両社が技術を持ち寄ることで、3Dディスプレイ向けパターニング位相差フィルムの早期実現が可能となり、製品の展開と今後の安定的な供給が可能とになるとしている。

なお、新会社の概要は以下のとおり。

社名:株式会社トッパンアリサワオプティカルテクノロジー(TOPPAN ARISAWA OPTICAL TECHNOLOGY CO.,LTD.)
所在地:東京都台東区台東一丁目5番1号
代表者:代表取締役社長(非常勤)三井清治(凸版印刷 取締役 製造・技術本部長)
資本金:4億9000万円(出資比率:凸版印刷50%、有沢製作所50%)
設立年月日:2011年6月1日(予定)
事業概要:パターニング位相差フィルム(FPR)の製品企画、設計、開発、製造