Freescale Semiconductorは、同社のKinetis MCUとDebug Probeを搭載し、ランタイムソフトウェアをバンドルした開発ツール「KwikStik」を発表した。

Kinetis MCUとDebug Probeを搭載し、ランタイムソフトウェアをバンドルした開発ツール「KwikStik」

KwikStikはDebug Probeとタッチセンサ、セグメントLEDを搭載したほか、開発に必要なツールとランタイムソフトウェアも用意している。幅広い利用形態を想定しており、オンボードで搭載されたKinetis K40 MCUを利用し、バッテリ駆動での単体動作も可能となっている。他にJ-Link Debuggerを経由しての動作や、同社のTower Systemに組み込んでの利用も可能である。KwikStikとTower Systemを組み合わせた場合、同社あるいはサードパーティから提供される様々な周辺機器を利用することが可能となっている。また搭載されるSEGGER J-Link Debug I/Fを使うことで、外部に別のDebug Probeを用意する必要もない。

KwikStikの基板

KwikStikに搭載されるKinetis K40は256KBのオンチップFlash Memoryと、Mixed-Signal回路、ヒューマンI/F、及び通信回路を内蔵している。同梱されるProcessor Exportツールを使うことで必要な周辺機器の設定も可能であり、これにより迅速なアプリケーション開発が可能であるとしている。このProcessor Expertは、やはり同梱されるEclipseベースとなったCodeWarrior 10.1 IDEに統合されている。CodeWarrior 10.1は128KBまでのオブジェクトコード生成が可能であり、他にIAR Systems、Green Hills、及びCodeSouceryからも開発ツールが別途提供される。Kinetis K40はFreescaleのMQXリアルタイムOSでサポートされており、内蔵スケジューラのほかファイルシステムやTCP/IP、USBスタック、あるいはグラフィックLCDやエンクリプションのプラグインなども提供される。

なお、KwikStikはFreescale及び同社代理店から既に入手可能であり、現在は特別価格として29ドルで提供されている。