米Cavium Networksは、中国に本社を持つプライベートカンパニーであるCelestial Semiconductorの買収を3月4日に完了したことを発表した。この買収の合意は、2011年1月31日に発表された。

Celestial SemiconductorはHDクオリティのビデオ処理やマルチソース/マルチフォーマットの映像再生を可能にする、ARMベースの高性能SoCをラインナップしているICデザインハウス。同社のSoCはトランスポート処理/画像処理/マルチスタンダードの480p/720p/1080pの映像再生/ノイズ削減/インタレース解除/オーディオ処理/ビデオエンコード/映像ポストプロセッシングや2D/3Dグラフィック、セキュリティ/コンテンツ保護といった様々な映像関連機能が搭載されている。

また入出力I/FとしてS/PDIF、DVI、HDMI、コンポジット/コンポーネントビデオ、Ethernet、デジタル入力、SATA、USB、オーディオ入出力などが用意されている。これらの機能を組み合わせることで、コンテンツプロバイダーや回線事業者が必要とする、様々なスタンダードに準拠したGUIベースのリッチインタフェースを持つソリューションを簡単に構築できるとしている。

Celestial SemiconductorはこうしたSoCを利用してSTBやIPTV、インタラクティブTV、ネットワーク対応マルチプレーヤ、携帯メディアプレーヤなどを、中国あるいはその他新興地域における回線サービスベンダやコンテンツプロバイダを経由して提供している。