セイコーインスツル(SII)は2月28日、放電容量を向上し、直径4.8mm、高さ1.4mmながら容量2.0mAhを実現したコイン形リチウム2次電池「MS414GE」を発表した。量産および出荷は2011年4月からの予定となっており、サンプル価格は100円で、年間500万個の販売を目指す。

容量2.0mAhを実現したコイン形リチウム2次電池「MS414GE」

コイン型リチウム2次電池は充放電を繰り返すことができ、主にデジタルカメラなどの小型携帯機器でリアルタイムクロックのバックアップ用電源として利用されている。

同製品は、電解液および電極材料を改良し、同サイズ比較で放電容量を2倍に向上させ、2mAhの容量を実現したもの。3V~2.0Vの充放電条件(放電深度100%)において、50サイクル以上の充放電が可能なほか、0.0Vまで放電した後も、安定した放電容量を示すことが可能となっている。

なお、同社では携帯機器のメモリ、時計、電源管理ICのバックアップなどの分野を中心に広く販売を進めていく計画としている。