住友電気工業(住友電工)は2月10日、化合物半導体であるGaAs基板の製造を行う新会社を中国に設立したことを発表した。

同社は半導体レーザや発光ダイオード(LED)、無線通信用デバイスなどに使用されるGaAsや光通信用デバイスなどで使用されるInP、および青紫色レーザの必須材料であるGaNなどの化合物半導体材料を、これまで日本のほか、米国と台湾で生産してきた。

同社は、今回の中国での製造子会社設立について、GaAs基板のコスト競争力の強化、生産能力の増強および生産拠点の複数化による供給の安定確保に向けて行うものと説明している。

新会社の社名は「住友電工(常州)半導体材料有限公司(英語名:Sumitomo Electric Semiconductor Materials(Changzhou))」で、資本金は940万ドル(約8億円)としており、2011年10月より順次生産ラインを稼働させていく予定としている。

中国・常州市で行われた調印式の様子