Google Web Search

Googleは汎用的に活用できるIMEをWebサービスGoogle TransliterationとしてGoogle Labsのもとで提供している。このサービスを利用するとOS側にIMEをインストールしておかなくとも、入力されたアルファベットが指定された言語に変換されるようになる。31日、このサービスに新しく日本語版が追加されたことが発表された。バックエンドにはGoogle日本語入力が活用されている。GoogleはChrome OSでこの仕組みを活用してくるのではないかとみられる。

Google Transliterationで日本語変換を実施した場合。「れーるがん」が「超電磁砲」に変換されていることを確認できる

Google日本語入力のオープンソース版であるMozcで日本語変換を実施した場合。「れーるがん」は「レールガン」となる

Google日本語入力は検索で使われるキーワードなどを活用した辞書データを活用しているところが最大のポイントとなっている。言葉の定義や活用の是非は別として、実際にインターネットで使われる言葉、特に新しく登場した固有名詞などをシームレスに変換できるという特徴がある。

Google日本語入力はWindows版とMac OS X版しか提供されていない。Linuxなどサポートされていない環境では、Google日本語入力から辞書データなど特定の部分を差し替えたオープンソース版であるMozcを使うという方法がある。しかしMozcではGoogle日本語入力でもっとも特徴となる辞書データは利用できない。日本語対応が追加されたGoogle Transliterationは、こうしたGoogle日本語入力がサポートされていない環境でその機能を活用する方法としても利用できる。