米Appleが1月18日 (現地時間)に発表した2011年度第1四半期 (2010年10月-12月)決算は売上高・純利益ともに過去最高となった。Macがこれまでの販売台数記録を更新、iPhoneやiPadも好調だった。

10-12月期の売上高は267億4100万ドルで、前年同期比71%増。そのうち米国以外の割合は62%。アジア地域の伸びが目覚ましく、日本が14億3300万ドルで同83%増、アジア太平洋地域が49億8700万ドルで同175%増だった。純利益は60億400万ドル(希薄化後の1株あたり6.43ドル)で、前年同期比78%増。粗利益率は38.5%だった。

Macの販売台数は413万4000台 (前年同期比23%増)。過去最高であるとともに、初めて400万のマイルストーンを突破した。ちなみに300万を超えたのは2009年7-9月期で、それからわずか1年強で100万台の成長を果たした形だ。地域別ではアジア太平洋地域(前年同期比65%増)と日本(同54%増)の伸びが著しい。米国は同15%増、欧州は同17%増だ。アジア太平洋地域の伸びは中国を中心とした昨年のアジア市場拡大の成果と言えるが、日本はすでに安定した市場である。CFOのPeter Oppenheimer氏によると、新製品のMacBook Airが特に日本市場で受け入れられたという。

iPhoneの販売台数は1623万5000台(前年同期比86%増)。iPadは733万1000台 (前期比75%増)。ノート型Macも290万7000台(前年同期比37%増)と好調で、懸念されたiPadとMacBook Airの食い合いは起こっていない。この点について、COOのTim Cook氏は「カニバリズムがある可能性は否定しないが、ハロー効果の方が顕著だ」と指摘した。たとえばアジア市場ではiPhoneからApple製品が広がり、その良い印象に引きずられてMacユーザーが増加し始めているという。

iPodの販売台数は1944万6000台。販売台数は前年同期から7%の減少だが、売上高は1%の増加だった。これはiPod touchへのシフトが起こっているためで、同製品がiPod全体の販売台数の50%以上を占めた。

11Q1ユニット数(単位: 千) 11Q1売上高(単位: 百万) ユニット数前年同期比 売上高前年同期比
Mac(デスクトップ) 1,227 $1,731 -1% 2%
Mac(ノート) 2,907 $3,699 37% 34%
iPod 19,446 $3,425 -7% 1%
音楽製品/サービス - $1,431 - 23%
iPhone及び関連製品/サービス 16,235 $10,468 86% 88%
iPad及び関連製品/サービス 7,331 $4,608 - -
周辺機器/ハードウエア - $593 - 26%
ソフトウエアなど - $786 - 25%