MathWorksは、モデル参照を使ってコンポーネント化された設計において、「Parallel Computing Toolbox」と「MATLAB Distributed Computing Server(MDCS)」のパフォーマンス拡張機能に対応したコード生成ツールである「Real-Time Workshop」を通じてコード生成のビルド時間を高速化する新しい機能を発表した。

また、同機能は同社が提供する他の各種ツールにおける既存の並列計算のサポートにも拡張され、モデルの更新やシミュレーションの実行などの大量の計算を必要とする設計を含め、大規模なアプリケーションで作業する際の全体的な効率性を向上させることが可能だ。

Real-Time Workshopにおける並列サポートのイメージ

Real-Time WorkshopおよびParallel Computing Toolbox、MDCSは、「Simulink」、「Simulink Design Optimization」、「Simulink Control Design」および「Simulink Verification and Validation」などのモデルベースデザイン製品をサポートする。

これにより、同社の並列計算ツールで提供されている機能を利用して、設計の検討、検証と確認、実装といった作業において、マルチコアやマルチプロセッサのデスクトップPCからクラスタまで、高パフォーマンスのハードウェアを簡単に活用できるようになると同社では説明している。