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Googleは新しいクラウドサービス「Google Message Continuity」を発表した。Google Message ContinuityはMicrosoft Exchangeアカウントのメール、スケジュール、アドレス帳をGmail、Googleカレンダ、Googleコンタクトに同期するサービス。同期は双方向にシームレスに実施される。これはMS Exchangeサーバがメンテナンスでサービスを停止しているときや、サーバがダウンしている間もメールやスケジュールなどにアクセスできるようにすることを目的としている。

Googleは2007年、Postiniを買収しクラウドベースのSpamフィルタ、ウィルスフィルタ、メールアーカイブ、暗号化サービスなどの技術を獲得。今回発表した「Google Message Continuity」もPostiniの技術が活用されている。

MS Exchangeのように社内やデータセンターなどに設置して利用することを前提にしたサービスでは、サーバが停止するとメールやスケジュールへアクセスできなくなるという問題がある。調査によれば、500人規模の企業ではこうしたアクセス不全が原因で年間90,000米ドルの損失を被っているという。

「Google Message Continuity」はMS Exchangeのサービスをサポートすることにもなるが、MS ExchangeからGoogle Appsへの移行を促すためのサービスともいえる。年間を通じての停止時間がほとんどないクラウドサービスの利点を強調することで、MS Exchangeの顧客に対してGoogle Appsを訴求する狙いがあるものとみられる。