三菱電機は12月9日、衛星デジタルラジオ放送受信システムの低雑音増幅器に用いる増幅素子として4pinフルモールドパッケージの「InGaP HBT」として、「MGF3021AM」および「MGF3022AM」の2製品を発表した。発売は2011年2月7日を予定しており、サンプル価格は税抜きで3021AMが150円、3022AMが200円となっている。量産規模はそれぞれ月産5万個が予定されている。

上がMGF3021AM、下がMGF3022AM

2製品ともにL帯からC帯(0.5GHz~6GHz)までの増幅器に使用可能で、3021AMがGlp:22dB、P1dB:11.0dBm(f=2.4GHz)の高利得仕様、3022AMがGlp:18dB、P1dB:16.5dBm(f=2.4GHz)の高出力仕様となっている。

コレクタ効率は3021AMが32%、MGF3022AMが44%を実現しており、いずれ単一電源で使用可能のため、低雑音増幅器の後段用に使用することが可能だ。

また、2製品ともに基板内のフットパターンを統一することも可能となっている。