米Googleは12月2日(現地時間)、ネット上の著作権侵害を抑制するための対策強化を明らかにした。今後、数カ月をかけて以下の4つを実現するという。

  • 海賊コンテンツの削除要請のプロセスを改善:デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいた削除を著作権保有者が要請しやすくする新ツールを提供。BloggerとWeb検索を皮切りに、Google製品全般で利用できるようにする。これにより削除要請から対応までの平均時間が24時間以内に短縮されるという。また、コンテンツが不当に削除された場合に修正を求めるツールも改善する。

  • 自動入力機能(オートコンプリート)を調整:海賊コンテンツ探しで頻繁に使用される単語や言葉が検索の自動入力機能にあらわれないようにする。

  • AdSenseプログラムの海賊対策レビューを改善:Googleは海賊コンテンツを提供するWebページのAdSenseの利用を禁じているが、既存のDMCAプロセスに基づいた対応に加えて、侵害行為の特定で著作権保有者と協力する。

  • 正規コンテンツを身近に:著作権保有者からライセンスを受けて配信されているコンテンツのインデックス化および検索を容易にする方法に取り組む。プレビューやサンプルを含めて正規コンテンツに、ネットユーザーがより手軽にアクセスできるようにするのが狙い。

「コンテンツIDなど、コンテンツ利用において著作権保有者に選択とコントロールを付与するための継続的な取り組みに基づいて、これらの変更にふみ切った」と、ゼネラルカウンシルのKent Walker氏は説明している。