iAd

Appleと電通は、Appleの広告サービス「iAd」を日本で展開するためのパートナーシップを締結した。電通が日本における広告販売と広告制作を担当し、AppleがiPhoneとiPod touchのユーザーに向けた配信業務を行う。サービス開始は「2011年の早い時期」とされている。

iAdは、7月にアメリカでスタートした、iPhone/iPod touchのユーザー向けに広告を配信するサービスで、iOS 4.xに組み込まれているもの。iPhoneアプリを利用している状態で広告を目にすることになり、そこから商品購入やアプリのダウンロード、iTunesのコンテンツ購入が行える。iAdネットワークに参加するアプリ開発者はさまざまな広告をアプリに取り入れることができ、iAdネットワークの収入の60%をiTunes Connectを経由して受け取ることができる。日本の広告主に対しては、電通の子会社であるサイバー・コミュニケーションズが広告制作進行とメディアプランニングを含む日本におけるiAdのワンストップサービスを提供するという。

今回の発表文中において、米AppleのiAd担当副社長アンディ・ミラー氏は「アメリカでの事業開始以降、iAdを展開するクライアント数が倍となるような驚異的な成功を遂げた後、日本でiAdを展開することに興奮しています」と述べている。パートナーとなる電通に対しては、「電通は世界で最も有力な広告会社の一つであり、日本におけるiAdの理想的なパートナーです」という。

電通からは、同社の取締役副社長執行役員である森隆一が、「このようなパワフルな新しい広告プラットフォームの日本での展開において、Appleと組めることを大変楽しみにしています」というコメントを寄せている。