エーピーシー・ジャパンは8月18日、ラックマウントPDUの新シリーズとして「Metered Rack-Mount PDU 型番AP8800(以下、AP8800)シリーズ」を発表した。小型軽量で省スペース化を実現し、さらには電流や電圧の計測/監視をリアルタイムで行うインテリジェンス機能を搭載している。

ラックマウントPDUとは、デンターセンターやサーバルームなど、大量のマシンが稼働する環境で、ラック単位でサーバやスイッチなどのIT機器に配電する大型の電源タップ。APCジャパンでは今回リリースしたMetered型のほか、10月には機器単位で管理できるSwitched型の提供を予定している。

AP 8800シリーズでは、"業界最小"を謳う51.2mmの薄型ブレーカー(0U)を搭載、ラック内のスペースを最大限に利用できるだけでなく、ラック内の他のIT機器との干渉を減らすことができるため、エアフロー効率を高め、過電流防止機能を提供する。

ラック単位での電力ニーズを見える化するため、電圧、電流、電力および時間あたり消費電力量や温度や湿度をリアルタイムでモニタリングするインテリジェンス機能を搭載している。また遠隔監視だけでなく、現場でも作業がしやすいよう、電力量や温度/湿度を確認できるバックライト表示のLCDディスプレイが取り付けられている。LCDディスプレイを含むネットワーク管理モジュールは着脱可能で、将来のアップグレードに対応できる。

ネットワーク管理モジュール部分には青色LCDが取り付けられており、電圧や電流、温度や湿度を表示できる。上下反転表示も可能

今回提供されるモデルは、単相200V/30Aの「AP8841」と、単相100Vおよび200V/20Aの「AP8858」の2つ。価格はAP8841が6万4,700円、AP8858が5万2,700円。オプションとしてロック機能付きの"抜けにくい"IEC電源コードが提供される。

デザイン性にもすぐれた、スリムで軽量なラックマウント「AP8800シリーズ」は、とくにデータセンターなど大量のIT機器にラック単位で配電する用途に適している