野村総合研究所(NRI)は7月21日、同一IDで異なるWebサイトやWebサービスを利用できるようにするためのID連携・活用ソリューション「Uni-ID」シリーズについて、SaaS形式で提供するソリューション「Uni-ID RP Express」の販売を開始したことを発表した。

同ソリューションは、Web APIによってID連携機能を提供するもの。サービス提供事業者が運営するWebサイトとTwitterやSNSなどのソーシャルサービスとの連携を行う際、自社サイトへのコーディングは20行程度で済むため、従来の「モジュール組み込み方式」のソリューションに比べて導入やアップデートなどへの対応が容易になることが特徴とされている。

また、OpenIDやOAuthや各社独自形式などの認証プロトコルに対応していることから、「Uni-ID RP Express」の導入によって、ID提供各社の動向に合わせてサイトの機能を個別にアップデートする必要がなくなる。

さらに、ユーザーの属性情報の取得や他のID提供サイトとの連携といった機能を追加する場合も、「Uni-ID RP Express」側が対応するため柔軟な拡張が可能になるという。

「Uni-ID RP Express」がWeb APIとして採用しているOpenIDプロトコルのバージョンは、「次期OpenID」と呼ばれるOpenID Artifact Binding 1.0。同社は「ベンダーロックインの懸念を払拭する」とされるこのプロトコルの策定作業を主導する立場にあり、現在標準化を推進している。

「Uni-ID RP Express」の利用イメージ