TUV Rheinlandの日本法人であるテュフ ラインランド ジャパンは、横浜のテクノロジーセンターにある自動車用リチウムイオン電池の試験設備を拡大、高エネルギー電池の評価サービスを開始したことを発表した。

神奈川県横浜市都筑区にあるテクノロジーセンター(GTAC)

同センターは、IECEE CBスキームにより認定されたCB試験所であり、DAkkSよりISO/IEC 17025への適合が認められており、2008年にリチウムイオン電池の試験ラボを開設、今回、最新機器を増設したことで、試験能力が向上、高エネルギー電池の評価が可能となった。

新たな設備が導入された電池ラボでは、長期性能試験システムおよび衝撃試験システムや誤使用試験のための試験スペースに加え、リチウムイオン電池専用の環境試験槽が備えられた。これらの施設は、爆発や火災などの事故が起こることが考慮されて開発されており、リチウムイオン電池の通常試験や異常試験、および保管中でも安全の懸念が残らないよう配慮がなされている。

なお、テュフ ラインランド ジャパンで行う電池試験の範囲は以下の通り。

  • 国連(UN)の危険物輸送に関する規制勧告に基づく国連試験基準マニュアルパート3(38.3リチウム電池)
  • 電気用品安全法
  • IEC 61960、IEC 62133、IEC 62281、IEC 61959、IEC 62660-2(ドラフト)
  • JIS C 8711、JIS C 8712、JIS C 8713、JIS C 8714
  • UL 1642、UL 2054
  • 規格によらない製造業者の研究開発および技術面の基準・要求事項