Java言語の生みの親として広く知られるJames Gosling氏が、4月2日(米国時間)にOracleを退職していたことを個人ブログで明らかにした。

Gosling氏は90年代前半にSun MicrosystemsにおいてJava言語の設計に携わり、その功績から"Javaの父" と目されるようになった。今年1月末にOracleによるSun買収完了が発表された直後、同氏がブログにDukeとTuxがSunの墓標にたたずむ意味深長な画像をアップしたことが話題に。その後、SunでCEOを務めていたJonathan Schwartz氏やXML開発者の1人Tim Bray氏などSunのキーパーソンが次々にOracleを去り、Gosling氏の去就も注目されていた。

Oracle退社に至った理由については「Time to move on...」というブログ書き込みの中で「答えにくい。私の言葉はおおよそ公平な事実であると見なされてしまい、それによって良い方向に進まず傷つける結果になるかもしれない」と述べ、明言を避けた。また「(退職により)これまで共に仕事をしてきた人たちと離れることが、この決断のもっともつらい部分だ」と苦渋も吐露している。今後については未定で、しばらく休養してから活動を再開するという。