Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

IE、Firefox、Chrome、Safari、Operaなどの主要ブラウザには専用のデバッグツールが用意されているか、実質的に標準として扱われ、デファクトスタンダードになっているツールがある。JavaScriptのデバッグ機能以外にもHTML/CSS/DOMのインスペクタ機能やトラフィック情報、レンダリング情報などが表示され、WebページやWebアプリケーション開発には欠かせないツールになっている。

主要ブラウザの中でも特に開発において利用されるブラウザがFirefoxだ。FirefoxにFirebugアドオンをインストールして利用することが多い。Firebugはさらに別のアドオンのプラットフォームにもなっており、Firefox+Firebug+Furebugアドオンの組み合わせで強力な支援ツール、分析ツール、高速化ツールになる。

Firefox 3.6 エラーコンソール

これに比べると、Firefoxに最初から組み込まれているツールの機能は貧弱だ。しかし、この状況は近いリリースで変わる可能性がある。HeadsUpDisplayの開発がいいところまで進んできたからだ。HeadsUpDisplayはWebデベロッパにFirefoxで実施される処理の理解をより深めてもらうために開発が進められているコンソール。エラーコンソールを置き換えることになる見通し。次の機能の実装が進められている。

HeadsUpDisplayの特徴
タイムスタンスベースのオブジェクトエラーメッセージ、ネットワークトラフィック、JavaScriptイベント、DOM/HTMLの変化の補足、ログメッセージなどの一覧表示
現在のWebページに対してJavaScriptを実行するためのリッチなインタラクティブコマンドラインの導入
より高機能なロギングAPIの提供

HeadsUpDisplay動作例 - Firefox/Projects/Console - MozillaWikiより抜粋

HeadsUpDisplay動作例 - Firefox/Projects/Console - MozillaWikiより抜粋

Webデベロッパに対してページレンダリングに至る間に何が発生しているのか、より多くの情報提供することを目指している。しかし、多くの機能はすでにFirebugで実現されており、Firebugとどういった住み分けを実現するのかは不透明。Firebugがカバーしているすべての機能を模倣するのではなく、その一部について別のパースペクティブを与えるものになるとみられる。リリース時期や統合のタイミング、またはその可否などはまだ未定。