富士通エフサスとマイクロソフトは4月7日、「メール基盤の保護」「情報共有の保護」「データ情報の保護」といった3つの分野における企業向けセキュリティソリューションに関して連携を強化することを発表。同日より機密情報保護&共有ソリューション「Rightspia for Secure Documents」の提供を開始した。

「Rightspia for Secure Documents」は、Windows Server 2008の「Active Directory Rights Management サービス」(AD RMS)へのアドオンによって利用するソリューションで、これによってOffice文書のみならず、PDF文書に対しても情報保護(文書に対する権限制御)の対象を広げることができる。

同ソリューションでは、ドキュメントに対する権限設定をフォルダ単位で設定することが可能で、利用権限を設定済みのフォルダに文書を格納するだけで、自動的にファイルの権限設定・暗号化が行われる。そのため、操作に対してユーザーに負担をかけることなく機密文書の保護ができるという。

また、同ソリューションによってAD RMSの監査ログ機能が拡張され、「"誰が" "いつ" "どのファイルに" アクセスしたか」ということを、ログから確認することができる。同ソリューションはMicrosoft Office SharePoint ServerのIRM機能の拡張にも対応する。

「Rightspia for Secure Documents」の販売価格は1ユーザーライセンスあたり4,000円(ソリューション参考価格は500ユーザーの場合で790万円~。パッケージ費用、ハードウェア、ソフトウェア費用を含む。価格はいずれも税込)となっており、販売目標は「2012年度末までに6万ライセンス」とされている。

富士通エフサスとMSの連携強化概念図