三洋半導体は、アミューズメント(AM)機器に搭載されるLED電飾の多彩な点灯表現に対応する、アミューズメント機器用「LEDドライバICシリーズ」を開発したことを発表した。一部すでに量産を開始しており、残りの製品も順次サンプル出荷を開始していく予定。価格は200円からとなっている。

同シリーズは、シフトレジスタ/単機能タイプの「LV5212VH/LV5232VH/LV5233H」3製品のほか、ソフト作成が容易なアドレス指定方式に対応する多機能タイプの「LV5236V/LV5235V/LV5234V」3製品を用意。

アミューズメント機器用LEDドライバICシリーズのパッケージ外観

BiCMOSプロセスの採用によって50V/42Vの高耐圧に対応したほか、LV5212VHでは300mAの大電流ドライブに対応している。

また、LED輝度の階調コントロールとして、PWM階調(256ステップ)による制御と、フェード設定(最大約8秒)による制御を採用しており、それぞれ独立制御可能となっている。このため、フェード設定による階調コントロールの途中でPWM階調を割り込ませる独自の「割り込み機能」が可能となり、これを活用することで、複雑な電飾演出のプログラム作成を簡素化でき、ソフト開発の軽減が可能になるという。

さらに、設定端子を固定する事で、3線シリアルバスによるコントロール(SPI)と、I2Cによるコントロールの両方に対応することが可能となった。従来は、セットの通信方式に応じた部品の選定が必要だったが、同製品を用いることで両方の通信方式に一度に対応することが可能となる。