NEC Electronics Europeは2月3日(現地時間)、同社の超低消費電力8bit MCUの「78K0/Kx2-L」を搭載した「Save it! Demonstrationキット」を発表した。これはすでに発売済の78K0/Kx2-L MCUの評価を簡単に行うためのものである。

「Save it! Demonstrationキット」の外観

78K0/Kx2-Lは同社のAll Flash製品ラインに属するもので、低消費電力と共にオンボードでバッギングやFlashプログラミングに対応している。Save it!のボードはPCとUSBで接続可能で、動作モードを変更でき、7セグメントLEDや輝度センサ用のフォトトランジスタ、さまざまなPushスイッチやDIPスイッチ、その他I/Oや統合する周辺回路をすぐに利用できる構成が用意されている。また外部のカスタムハードウェアと接続するためのコネクタも用意されている。さらに、GUIベースで動作周波数と消費電力の関係を示すデモプログラムや、フォトトランジスタを使っての輝度確認プログラムも用意されている。

Save it! Demonstrationキットは32KB Flashと1KB RAMを内蔵する48pinの78K0/KC2-L 8bit MCUを搭載している。このMCUには4MHz/8MHzのクロックオシレータ(誤差は±2%以下)を搭載しており、10MHz駆動までは外部にクロックを用意する必要が無い。また高速/高精度のA/Dコンバータやオペアンプを内蔵している。オペアンプは最大32倍までのゲインアンプとしても使えるため、さまざまなセンサアプリケーションを構築できる。78K0/Kx2-Lは1MHz動作時に220μAの消費電流で、ウォッチドッグタイマを30KHzで駆動時のStopモードでは0.58μA、RTCのみだと0.15μAまで削減できる。

省電力が重要なアプリケーション向けに、供給電圧は1.8V~5.5Vをサポートしており、またFlashのプログラミングは2.0Vでも可能となっている。また16bitタイマとシリアルインタフェースの他、RTCやウォッチドッグタイマ、低電圧検知やPower On Clear機能など標準的な周辺機器も搭載されている。Flashメモリは4KBから128KBまで用意されており、アプリケーションのニーズに合わせて自由に選択できる。

78K0/Kx2-L Save it! demonstrationキットはすでに入手可能状態になっている。