LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

あるコンパイラが重要なマイルストーンに達した。コンパイラが自分自身をビルドして新しい自分自身を構築することを「セルフホスティング」と呼ぶ。セルフホスティングはコンパイラ開発においてひとつのマイルストーンであり、サポートしている機能や実装状況を表現するひとつの指針になっている。

The LLVM Compiler Infrastructure Projectは4日(米国時間)、Clang Successfully Self-Hosts!においてLLVM Clangを使ってLLVMおよびClangのフルビルドに成功したと発表。LLVMとClangは550,000行を越えるC++コードで開発されている。ビルド後のバイナリClangがすべてのリグレッション試験にパスしたこと、ビルドしたClangで再びLLVMとClangのフルビルドが実施できたことが伝えられている。

LLVM ClangはC、C++、Objective Cのフロントエンド。C++についてはまだ開発段階にあったが、これで一定の機能を実現したことになる。LLVMはAppleがサポートしているほか、Adobe Systemsもフロントエンドの開発を実施するなど注目が集まっている。FreeBSD Projectでもシステムコンパイラとしての取り組みが進められている。C++は複雑であり、LLVM Clangではいくつかのソースコードを正しくコンパイルできなかった。今回セルフホスティングに成功したことはLLVM ClangがC++コンパイラとして一定のレベルに到達したことを意味しており、LLVMや関連するプロジェクトにとって重要な意味がある。