みずほ情報総研は12月16日、GPUを活用して解析プログラムの高速化を図る「解析プログラム高速化ソリューション」の提供を開始すると発表した。同社で同サービスを物理シミュレーション、線形代数に適用したところ、従来のCPUによる処理と比べて17~38倍の高速化を実現したという。

同サービスでは、「顧客が高速化を希望する解析プログラム全体をGPUによる実行に適した構造にプログラミングし直す全体高速化」、「解析プログラムの中で計算の負荷の高い部分を特定してGPUを利用させる処理を組み込む部分高速化」の2つのパターンを想定している。

両パターンにおいて、CPU(Intel Xeon 2.33GHz)とGPU(NVIDIA GeForce GTX 285)を併用して高速化を実現する。

NVIDIA GeForce GTX 285

同社では、同サービスを利用すれば、機械・建築物の変形、大気・海洋の流れなどを対象とした大規模な解析において、解析時間を大幅に短縮できるだけではなく、費用や時間の問題から諦めざるをえなかった解析まで可能となり、より詳細な検討や実験ケース数の削減が期待できるとしている。