Google、Webアプリ開発キット新版 - 遅延原因を解明するSpeed Tracer追加

    Yoichi Yamashita  [2009/12/10]

    米Googleは8日(米国時間)、Webアプリケーション開発ツールの新版「Google Web Toolkit (GWT) 2.0」をリリースした。「過去1年の間にブラウザのスピードと機能が急速に向上し、リッチで大きなWebアプリケーションも扱えるようになったが、同時にそれらを活用するための開発ツールが必要になってきた」と同社。GWT製品マネージャーのAndrew Bowers氏によると、バージョン2.0では「高速に動作するアプリケーションの構築サポート」と「開発サイクル全体の短縮」を実現しているという。モニターしたWebアプリケーションの動作を視覚表示する「Speed Tracer」、ロード時間を短縮する「Code Splittingテクノロジ」、開発者とデザイナーのコラボレーションをサポートする「UiBinder」などの新機能を備える。

    Googleは8日に開催したCampfire OneでSpeed Tracerを披露した。Webアプリケーションの動作をモニターし、パフォーマンスを引き下げる原因を特定するツールだ。同日にベータ提供が始まったChromeのエクステンションとして配布されている。

    Chromeから同ツールを起動するとSluggishness(応答遅延)グラフを備えたモニター画面が広がる。X軸はイベントの時間の流れ、Y軸は特定の時間におけるUIの反応速度を示し、Y軸方向の伸びが動作の遅延をあらわす。これにネットワークのアクティビティを示すNetwork(リソース)グラフ、問題が疑われる場所にフラグ(緑/ オレンジ/ 赤の3色)が付くヒント・インジケータを重ねることで、Webアプリケーションの動作のボトルネックになっている部分が浮き彫りになる。

    SluggishnessグラフとNetworkグラフ、ヒントのフラグが重ねて表示されるモニター・ウインドウ。イベントとリソースの関連性を含めて、遅延の問題点を特定できる

    Webアプリケーションのサイズが大きくなるとロード時間の短縮が課題になる。起動に時間がかかれば、ユーザーは使用する前からネガティブな印象を持ってしまうものだ。Code Splittingは安全かつ簡単にアプリケーション・コードを分割できるツールで、ユーザーが最初にコア機能だけをロードし、必要に応じて残りをロードするインクリメンタル・ダウンロードを可能にする。

    UiBinderはアプリケーション・ロジックとプレゼンテーション・レイヤを明確に切り分けた宣言型のUIフレームワークだ。ロジック・コードとの結びつきにとらわれることなく柔軟にレイアウトを変更・修正でき、開発者とデザイナーのスムースなコラボレーションを実現する。

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