ASICベンダの伯CEITECは12月8日(現地時間)、ブラジル初の国内設計となるRFIDデバイス「Chip de Boi」を開発したことを発表した。ポルトアレグレの自社工場において製品の製造を計画している。

同デバイスは、ブラジルで行われている畜牛の識別管理用に開発されたもの。同社では、将来的に同技術をすべての畜産やその他追跡管理が必要な産業への応用展開を進めていきたいとしている。

同デバイスのIPは、ポルトアレグレの同社設計センターのエンジニアたちがすべてのIPを開発しており、自社工場での製造が開始されれば、ブラジルにおける半導体の輸入依存度が削減されることとなることに加え、半導体エンジニアにブラジルで働く機会を提供することにつながると同社ではコメントしている。

ブラジルのミナスジェライス州は同デバイスの最初の実地試験をすでに開始しており、現在は製造に向けた最終段階に入っている。Minas Gerais Agricaltural ResearchのSanta Rita試験農場にて500頭の畜牛に適用される予定で、同社では、ブラジルのさまざまな地域の異なる農場において全体で1万個のRFIDデバイスを試験運用する予定としている。