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Firefox 3.7ではアドオンマネージャのデザインが大きく変更される可能性がある。アドオンマネージャの再設計と再デザインに関してはExtension Manager:UI Update - MozillaWikiに情報がまとまっているほか、Jenny Boriss氏が次の2つのブログにまとめている。なぜアドオンマネージャの再設計が必要であり、どういった改善を考えているかが簡潔にまとまっている。
- Redesigning Firefox’s Addons Manager « Boriss’ Blog
- Relocating Firefox’s Add-ons Manager « Boriss’ Blog
Firefox 3.5のアドオンはダイアログとして起動してくる。上部に「Get Add-ons」「Extensions」「Themes」「Plugins」などのカテゴリがあり、その下にインストールされているアドオンの一覧が表示される。アドオンは設定画面を個別に提供しており、大抵のアドオンがダイアログの形式で提供しているが、JetpackやUbiquityのようにブラウザのコンテンツ描画領域を使うものもある。
Firefoxアドオンマネージャ - 多くのエクステンションはダイアログ形式の設定ダイアログを提供している |
Firefoxアドオンマネージャ - JetpackやUbiquityなどのエクステンションはWebコンテンツの描画領域に設定画面が表示される |
Jenny Boriss氏は現在のアドオンマネージャの問題点を指摘。
- 上部のカテゴリはなんだか曖昧でよくわからない
- インストールされているアドオンに関する情報がほとんど掲載されていない
- 忙しいときに「Find Updates」でアップデートするのは面倒くさい
- ダイアログで起動してくるため、警告ダイアログと同じイメージを感じかねない
これら問題を解決しつつ、さらに扱いやすいようにデザインを変更すると説明されている。提案されているデザインはブラウザのコンテンツ描画領域をアドオンマネージャの画面として利用するというもの。コンテンツ描画領域を利用することで次の利点があるという。
- より大きなスペースを利用することができるため、説明文であったり動作画像であったりとエクステンションに関する情報をより多く掲載できる
- ブラウザ体験と同じ描画領域を利用することで、操作感に統一性や一貫性がでる。いちいちダイアログに移る必要がなく、タブの中で利用できる
- モバイルデバイスなどよりリソースが限られたデバイスではアドオンダイアログを個別に用意するよりも、コンテンツ描画領域を使った方が扱いやすく都合がいい
Firefox 3.7のアドオンマネージャワイヤフレーム画像例 - Relocating Firefox’s Add-ons Manager « Boriss’ Blogより抜粋 |
Firefox 3.7のアドオンマネージャモックアップ画像例 - Extension Manager:UI Update - MozillaWikiより抜粋 |
Jenny Boriss氏のブログに新しいアドオンマネージャの提案デザインがワイヤフレーム画像で紹介されている。ほかのワイヤフレーム画像やモックアップはExtension Manager:UI Update - MozillaWikiにまとめて掲載されている。これら新しいアドオンマネージャやFirefox 3.7での導入を目指して作業が進められており、公開が迫っているFirefox 3.6は従来のアドオンマネージャが搭載される。
Firefox3.7ではブックマークや履歴もサイドバーではなくコンテンツ描画領域を利用するようにデザインされる見通し。なぜダイアログやサイドバーといったUIからコンテンツ描画領域への統合が進められるのかというデザイン的な説明は以前Alex Faaborg氏がFirefoxデザインの秘密で紹介していた。Jenny Boriss氏の紹介した新しいアドオンマネージャのデザイン案も基本的にはAlex Faaborg氏の紹介したデザイン原理に基づいているとみられる。