Analog Devices(ADI)は11月17日、同社のアナログ・スイッチICを拡張、テレビ会議やデジタルサイネージなどの業務用ビデオスイッチャやディストリビュータシステム向けに、バッファ回路付き16×16クロスポイントスイッチおよびバッファ回路付きマルチプレクサ「ADV32xx」シリーズを発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、100個受注時の単価は1.75ドルからとなっている。

16×16クロスポイントスイッチ「ADV3226」「ADV3227」は、競合製品に比べ、50%の低消費電力化(±5Vの電源で1.2W)と55%の高速化(帯域幅700MHz)を同時に実現することが可能。また、新しいマルチプレクサ・ファミリとして2:1タイプの「ADV3219」と「ADV3220」、同4:1タイプの「ADV3221」と「ADV3222」も、帯域幅650MHzを提供し、類似した競合製品比で、それぞれ10%(ADV3219/3220)および30%(ADV3221/3222)の高速化を実現している。

同1チップソリューションには、I独自のSiGeプロセスを採用。高集積化と高速/低消費電力アーキテクチャを±5V電源で実現し、-40~+85℃の産業用機器の温度範囲にも対応することに成功した。これにより、ボードレイアウトの簡素化、機能性の向上および部材費(BOM)の低減が可能になるとしている。