米Googleは10月28日(現地時間)、モバイルデバイス向けの無料GPSナビゲーションサービス「Google Maps Navigation (ベータ)」を発表した。対応プラットフォームはAndroid 2.0で、米Verizonが11月6日(同)に発売するMotorolaの「DROID」が最初の対応デバイスになる。まずは米国のみでの提供となる。

Google Maps Navigationは、Google Maps for mobileをベースに、ターンバイターンの音声誘導やルーティングなどの機能を備える。既存のナビゲーション・システムに対して、Google Maps Navigationはインターネット接続のメリットを活かせるようにデザインされたという。

これまでのナビゲーションシステムの多くでは、住所や都市名、POI (Place of interest)などの名称やスペルが不確かだと目的地などの入力に手間取った。Google Maps Navigationでは、目的地の情報が多少あいまいでもGoogle Mapsが探し出してくれる。Google Maps for mobileでの検索と同様、入力内容に該当する場所がなければ、スペル違いなど様々な可能性が示される。また「chinese restaurant, san francisco (中華レストラン、サンフランシスコ)」、「navigate to the museum with the king tut exhibit in san francisco (サンフランシスコでツタンカーメン展を開催している美術館に)」というような検索を組み合わせた指定も可能。音声入力機能を備えており、話しかけるだけで長い文章を使った検索でも簡単に実行できる。

3Dナビゲーション

音声入力を使ったナビゲーション

ルート上に絞り込んだ検索

ナビゲーション中にルート上に絞り込んで検索できるなど、柔軟性も特徴の1つ。ドライブ中に頻繁に検索される駐車場、ガソリンスタンド、ATM/ 銀行、レストランなどは、マップに重ねるレイヤがあらかじめ用意されている。Google Maps for mobileベースなので、道路の渋滞状況をマップに表示する「Traffic View」、衛星・航空写真をベースにした「Satellite View」、道路上からの視点になる「Street View」などへの切り替えが可能。一部のデバイスでは、ダッシュボードやフロントガラスなどに固定する車載キットに適したCar Dockモードを利用できる。

トラフィック・ビュー

サテライト・ビュー

ストリート・ビュー

Car Dockモード