富士通は10月21日、同社に2009年6月まで在籍していた森紘一氏が、国際電気標準化会議(International Electrotechnical Commission。以下、IEC)の総会においてケルビン賞を受賞したと発表した。

ケルビン賞を受賞した森紘一氏

ケルビン賞は、IECの設立に貢献した初代会長で、温度の単位「kelvin」の由来となっているLoad Kelvin卿を称えて1995年に設けられた。IEC総会の中で最も栄誉ある賞とされている。

森氏は、電気・電子機器、システムの環境標準委員会(IEC TC111)の議長に2005年に就任。IEC 62321(規制化学物質試験法)、IEC 62430(環境配慮設計)を国際規格化した。また、日本だけでなくアジア全体において、IEC国際規格の重要性を絶え間なく主張するなど、多くのセミナーでのプロモーターとなって活動しており、これらの功績が認められてケルビン賞の授与に至ったという。

日本人のケルビン賞受賞は、森氏が3人目となる。