NECエレクトロニクスとインドのソフトウェア設計サービス会社KPIT Cummins Infosystemsは、「AUTOSAR R3.0」に基づく基本ソフトウェアパッケージを共同で開発、市場投入を開始したことを発表した。

共同開発されたパッケージは、AUTOSAR R3.0に準拠したシステムを構築する際のソフトウェアの開発負担を軽減するもので、NECエレクトロニクスの32ビットマイコン「V850」とKPITのCAN、LINなどの通信管理用ミドルウェアとRTE(ランタイム環境)などから構成される基本ソフトウェアモジュールとなっている。

また、NECエレクトロニクスはV850のFシリーズ30品種およびFlexRay通信コントローラ内蔵マイコン「V850E/PE03」1品種にAUTOSAR R3.0に準拠したマイコン駆動用ソフトウェア「MCAL(デバイスドライバ)を開発し、市場投入を進めるほか、KPITは同31品種のマイコンに対応する基本ソフトを開発、製品化を進めるとしている。

なお、両社は、AUTOSARの仕様に基づいた半導体について、自動車メーカーなどからのニーズに応えるよう、ラインナップの強化を図っていくとしている。