Freescale Semiconductorは、「QorIQ」ファミリとして、クアッドコアプロセッサ「P4040」を発表した。サンプル出荷は2009年第4四半期を予定しており、量産は2010年下半期開始を計画している。

同製品は、45nmプロセスで製造され、デュアルメモリコントローラなど、8コア製品である「P4080」と同等のキャッシュ構造、相互接続アクセラレーション、高速I/Oなどが採用されているほか、P4080にも採用されているハイパーバイザ機能とデータパス・アクセラレーション・アーキテクチャ(DPAA)技術も統合されている。

「P4040」のブロックダイアグラム

独立してブートやリセットが可能な4つのコアにはPower Architectureをベースとしたe500mcコアを採用。4コアそれぞれが最大1.5GHzで動作し、それぞれ専用の128KBのバックサイドL2キャッシュが搭載され、2MBの共有フロントサイドL3キャッシュへのアクセスも可能となっている。

また、I/Oとして、パケット・データ処理向けには、デュアル10GbEt(XAUI)コントローラや8つの1GbE(SGMII)コントローラ、非パケット処理向けに、最大5GHzで動作する3つのPCI Express® v2.0コントローラ/ポートや最大3.125GHzで動作する2つのSerial RapidIOコントローラ/ポートを備えている。