ミサワホームは10月1日、発電量や電気・ガス・水道の使用状況を表示する家庭用の「エネルギーモニターシステム」を発売する。従来の電気用エネルギー表示器を一新してガス・水道の表示機能を新規に搭載したもので、計測制御機器の製造を行なう大崎電気工業などと共同で開発したとのこと。販売は同社住宅のオーナー向けに行ない、価格は22万5,000円。なお、ガスと水道の計測についてはセンサー等の設置費用が別途必要。

表示を行なう「カラーエネルギー表示器」の外観。表示しているのは発電状況(イメージ)

太陽光発電システムや家庭用燃料電池「エネファーム」の発電量と、電気・ガス・水道のエネルギー使用状況を表示する同システムの特長は、居間、台所、子供部屋などのエリア別に電気使用量を表示できること。エアコン、床暖房など機器別の表示も可能。30分以上電気使用量が多い状態が続くと表示機のエリアアイコンが点滅して注意を促す機能や、ブレーカー容量に対して使用電力が90%を超えるとエリアアイコンの色が変化して警告するピーク警告機能を装備する。

また、各エネルギーの使用量をCO2排出量と料金に換算して数値およびグラフで表示。月毎の目標値を設定し、目標達成の度合いを使用量から予測した値と比較して判定する機能も搭載する。同システムにより省エネの必要なエリアが明確となり、家庭内でより効率的な省エネ行動が可能になるという。

左はエリア別の表示画面。右は目標達成の表示画面(共にイメージ)

そのほか、データ保存やシステムの更新用にUSBポートを備え、発電した電力の固定買取制度や時間帯別料金など電気料金体系の変更にも対応できるとのこと。今後同社では省エネ意識の喚起に役立つ機能やサービスの追加を検討し、家電や給湯設備の自動制御を行なうHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)への本格展開を目指すとしている。

「エネルギーモニターシステム」の概要図