PC向けソフトウェアの開発/販売などを手掛けるビー・エイチ・エーが8月20日から事業を停止していることがわかった。帝国データバンクが報じている。

帝国データバンクによると、負債は約15億円。9月中を目処に自己破産を申請する予定だという。

ビー・エイチ・エーは、CD/DVDライティングソフト「B's Recorder GOLD」シリーズ、フォーマットソフト「B's Crew」シリーズ、パケットライティングソフト(CD・DVD書き込みアプリケーション)「B's CliP」などの製造元として知られる。

2003年9月期には売上高約16億1100万円を計上。多数のベンチャーキャピタルから出資を受け、エンコードソフトウェア「超圧縮XVD Plus」などを提供してきた。しかし、新製品の不振などにより思うように売上を伸ばせず、2005年9月期には約9億5000万円にまで売上が落ちこんだ。

また、2006年7月にはエクセルと共同で地上デジタル放送専用モジュールの開発/販売を行うことを発表したが、こちらの開発投資も資金繰り悪化につながっていたという。2007年4月には大幅減資を実施。同年11月には、ソースネクストと「CD/DVDライティングソフト『B's Recorder GOLD』などのプログラム著作権及び商標権の譲渡契約」を締結。今年4月には東京オフィスを閉鎖していた。

同社を巡っては、外資系ファンドによる支援が検討されていたが、その見込みがなくなったことから、今回の事態となったという。

BHAのWebサイト