グーグルは29日、2009年上半期の検索ワードの動向を公開した。PCからの検索における上昇率の高いキーワードは、社会的関心が高い「WBC」「インフルエンザ」が総合で1、2位を占めた。一方、モバイル検索ではドラマ名の「メイちゃんの執事」がトップだった。

2009年上半期 PC検索ランキング(総合)

順位 検索ワード
1 WBC
2 インフルエンザ
3 ETC
4 確定申告
5 高速道路

今回グーグルでは、2009年1月1日~6月25日のGoogle JapanのPC・モバイル検索のキーワードを、2008年下半期と比較して上昇率の高い順にランキング。PCからの検索総合では「WBC」「インフルエンザ」に続き、「ETC」「確定申告」「高速道路」となり、社会的に大きな話題となった事象に関する単語が上位を占めた。

WBCは都市別に見ると、「横浜、福岡、札幌など、活躍した選手の母校や所属チームのある地域からより多く検索された」(グーグル)。また、世界規模で見ても、日本や韓国など活躍した国から多く検索されたといい、「選手やチームの活躍がユーザーの関心に影響していることが分かる」(同社)。

同社では今回、PCからの検索について、総合ランキングだけでなく、「ビジネス」「コンシューマエレクトロニクス」「社会」「エンターテインメント」について上位ランキングを公開。ビジネスカテゴリにおいては、「倒産情報」(2位)「帝国データバンク」(3位)など、不況を反映したキーワードと、「エントリーシート」(4位)など雇用情勢の悪化を反映したキーワードが並んだ。

2009年上半期 PC検索ランキング(カテゴリ別)

順位 ビジネス コンシューマ
エレクトロニクス
社会 エンターテインメント
1 リクナビ2010 VAIO Type P 定額給付金 仮面ライダーディケイド
2 倒産情報 IE 8 地デジカ ドラゴンボール改
3 帝国データバンク ウイルスバスター2009 エコポイント IMALU
4 エントリーシート GOM Player エコカー減税 スーザンボイル
5 履歴書書き方 iPhone 足利事件 婚カツ

コンシューマエレクトロニクスのカテゴリでは、「VAIO Type P」(1位)、「IE 8」(2位)、「ウイルスバスター2009」(3位)など、インターネットデバイスやソフトウエアの製品名が上位を占めた。エンターテインメント カテゴリでは、人気のテレビ番組が上位を占める中で、YouTubeで世界的な社会現象になった「スーザンボイル」(4位)さんの健闘が光り、「世界に情報を共有するインターネットのパワーを見ることができる」(グーグル)。

社会カテゴリでは、「定額給付金」(1位)や「エコポイント」(3位)など、日常生活に直結する政策関連キーワードが上位を占めたほか、菅家利和さんの再審請求が認められた「足利事件」が5位に入り、同事件への関心の高さをうかがわせた。

一方、モバイル検索では「メイちゃんの執事」に続き、「辻希美」「小向美奈子」「草なぎ剛」など、テレビ・芸能関係が上位に並んだ。グーグルでは、「特にPCでもMobileでもシームレスに楽しむことができるAmeba(アメーバブログ)で人気の有名人ブロガーの名前やブログサイト名が、モバイル検索で多く検索された」。

また、テレビを見ながら検索する"ながら検索"利用者はモバイルユーザーに多いといい、「テレビ番組や出演している俳優の名前は、番組に関する報道発表や放送の時間帯に連動して顕著に多く検索されている」(グーグル)としている。

モバイル検索キーワード2009年上半期ランキング

順位 検索ワード
1 メイちゃんの執事
2 辻希美
3 小向美奈子
4 草なぎ剛
5 のんピース
6 WBC
7 book
8 北野誠
9 向井理
10 インフルエンザ
11 榮倉奈々
12 ラブレター
13 ユニコーン
14 純恋
15 グリー
16 初恋の人からの手紙
17 藤原紀香
18 銭ゲバ
19 定額給付金
20 仮面ライダー