IDC Japanは6月15日、国内テープストレージ市場の2008年の実績と2013年までの予測を発表した。同発表によると、2008年の国内テープストレージ(テープドライブとテープオートメーションの合計)の売上額は、前年比12.6%減の441億6,300万円、出荷台数は同16.1%減の10万3,644台となった。2008年~2013年の国内テープストレージ市場の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は、売上額でマイナス3.1%、出荷台数でマイナス6.5%と予測されている。

2008年の国内テープドライブ市場は、売上が前年比16.4%減の157億6,400万円、出荷台数が同17.4%減の8万6,094台と、売上・出荷台数ともに2ケタ減少となった。フォームファクター別に見ると、大幅減を記録したのはLTOフルハイトドライブで、LTOハーフハイトドライブは売上・出荷台数ともにプラス成長を達成している。

2008年の国内テープオートメーション市場は、売上が前年比10.4%減の284億円、出荷台数が同8.8%減の1万7,550台となった。すべてのクラスで売上・出荷台数ともに前年比マイナス成長となっている。2000年の登場以来順調に成長してきたLTOオートメーション市場も、初めて年間売上でマイナス成長を記録し、出荷台数も伸び悩んで前年からほぼ横ばいとなった。

景気後退の影響から、国内企業ではサーバ更新の延期が増加しており、サーバ市場動向の影響を大きく受けるテープストレージ市場は厳しい状況となっている。

同社では、2009年も2008年に引き続き、ドライブ、オートメーションtもに、すべてのクラスにおいて売上と出荷台数がマイナス成長すると予測している。

テープストレージの国内売上額予測、2007年~2013年 資料 IDC Japan