「iPhone 3G S」

米Appleは8日(現地時間)、現在米カリフォルニア州サンフランシスコにて開催されているWWDC 09において同社スマートフォンの最新版「iPhone 3G S」を発表した。「Speed」のイニシャルをとった"S"を冠した新モデルでは従来比2倍の動作速度を実現したほか、バッテリ駆動時間が全体に向上している。また3G S特有の新機能として3メガピクセルのカメラを内蔵し、動画の撮影や編集が可能になっていることが挙げられる。

iPhone 3G Sでは外見の特徴は従来のiPhone 3Gそのままに、内部機能の向上が図られている点が特徴となる。今回用意されるのは内蔵フラッシュメモリが16GBと32GBで、筐体カラーはホワイトとブラックの2種類。内蔵カメラはオートフォーカスに対応しており、スクリーン上をタッピングすることでフォーカス対象を自動的に変更する。ネットワーク面ではHSDPAをサポートし、7.2Mbpsのダウンリンクに対応。

従来比2倍の高速動作を誇る

「iPhone OS 3.0」は17日より一般提供開始。「iPhone 3G S」は19日より世界の一部地域で発売

また、17日よりダウンロードサービスの一般提供が予定されているiPhone OS 3.0を標準搭載しており、OS 3.0で提供される「コピー&ペースト」「MMS」「Spotlight検索」といった機能に対応する。このほか、WWDCで紹介された「VoiceOver」と呼ばれる音声でコマンドを実行する機能や、地図機能と連携して正確な方位や移動ガイドを提供する「デジタルコンパス」機能、そしてMobileMeと連携して紛失したiPhoneの場所を捜索したり内部データを削除する「Find My iPhone」「リモートスワイプ」などもサポートする。

提供価格は16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドルで、19日より世界の一部地域での販売が開始される(価格は米国のもの)。なお、日本国内での販売開始は26日を予定しており、提供キャリアは従来通りソフトバンクとなる。iPhone 3Gも引き続き販売が行われ、8GBモデルの販売価格は従来の199ドルから99ドルに引き下げられている。

日本国内での販売開始は26日予定