Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、ガン研究者や疾病と遺伝的要素の関連解析、高度医療における新しい分子診断法の開発を行っている研究者向けに第3世代マイクロアレイ「SurePrint G3 マイクロアレイ」を発表、4月1日からの販売開始を発表した

「SurePrint」インクジェット技術を用いて製造された第3世代マイクロアレイ「SurePrint G3」

同マイクロアレイは、標準サイズの1inch×3inchのスライドグラス上に最大100万個のオリゴDNAプローブを搭載する。今回発売されるのは、比較ゲノムハイブリダイゼーション(aCGH)用およびコピー数多型(CNV)用のマイクロアレイで、その他のアプリケーション用のマイクロアレイも順次発売を予定しているという。

1スライド当たり100万個のプローブ配列を搭載するフォーマット、およびマルチパック・フォーマットあわせて4種類のフォーマットで提供される。

マルチパック・フォーマットは、1スライドに複数のマイクロアレイを搭載することで、1度に複数の検体の解析ができるようにしたもので、2×400K(40万プローブ×2)、4×180K(18万プローブ×4)、8×60K(6万プローブ×8)の3種類が提供され、これら4種類のフォーマットをカスタムマイクロアレイとCGH用のカタログアレイ製品として提供を行うが、CNV用カタログアレイ製品は、当面の間2×400Kフォーマットのみ提供予定としているが、2009年中にはラインナップの強化が図られる予定だ。

同マイクロアレイは、同社のインクジェット技術「SurePrint」による製造と最適化されたプローブのみを搭載することで、従来製品の感度と柔軟性を継承することに成功、同社のカスタムマイクロアレイ無償設計ツール「eArray」を用いることで、同技術を用いたカスタムアレイを製造費のみで作成することも可能となる。

また、カタログマイクロアレイ製品として、「SurePrint G3 CNVマイクロアレイ2x400K」がラインナップに追加されている。同製品は、公共ゲノムデータベースであるDatabase of Genomic Variants(DGV)に登録された既知のCNV領域に対応している。

なお、価格は参考価格ながら、SurePrint G3 Human CGH マイクロアレイ 1x1Mが5検体分で43万8,900円、SurePrint G3 Human CGH マイクロアレイ 4×180Kが12検体分で39万1,650円となっている。出荷開始は4月中を予定している。