アステラス製薬は、社員の"ワークライフバランス"支援の一環として、毎週金曜日の終業時間を16時までとする制度を4月から開始する。

今回の制度は、「社員のワークライフバランス(仕事と生活の調和)支援に関する取り組み」として同社が発表した取り組みのひとつ。“Family Friday(FF day)”と銘打ち、原則として毎週金曜日の終業時間を現行の17時45分から16時に繰り上げることにより、社員のワークライフバランスの推進を図るのが狙い。同社では数ヶ月前から同制度のトライアルを実施しており、今回の正式な導入により、強制化される。ただし、営業や生産工場など、一律の時短制度導入が難しい一部の部門では、それぞれの業務形態に応じた形式で時短を推進していくという。

同社では今回の制度について「仕事とプライベートの両面での充実を図りながら、生産性の向上にもつなげていくことを期待する」と説明。また、制度導入による所定労働時間短縮に伴う賃金の改定は行わないという。

同社では、その他、産休/育休を取得した正社員を対象に、子ども1人あたりの託児費用月額8万円以上を上回った金額を、最長6カ月/16万円まで会社が補助する制度や、介護対象者1人につき通算1年以内/複数回の休業が可能な介護支援制度なども新たに拡充する。