米航空宇宙局(NASA)は3月11日(米国時間)、同日21時に予定されていたスペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」の打ち上げを再び延期すると発表した。外部燃料タンクの外に余分な水素ガスを排出する通気孔システムに漏れが見つかったためだとしている。新たな打ち上げの予定については「3月15日より早くなることはない」(NASA)としている。

ディスカバリーの打ち上げは、フローコントロールバルブの不具合により、予定されていた2月12日から3月12日に再設定されていたが、今回の通気孔システムの不具合により、再び発射が遅れることになった。

「STS-119」と名づけられた今ミッションでは、14日間の期間中、国際宇宙ステーション(ISS)に最後の太陽電池パネルを取り付けることが予定されている。日本人宇宙飛行士でJAXA所属のミッションスペシャリスト(MS)である若田光一氏もクルーとして搭乗し、約3カ月間、ISSに滞在する予定。

NASAは12日にミーティングを開き、問題となっている不具合の状況を確認するという。

米フロリダ州ケープカナベルにあるケネディ宇宙センターで発射のときを待つディスカバリー