【NASAからのおくりもの】驚異の観測精度で立体化された火星の極冠

      [2009/02/27]

    火星到達から5年を過ぎたいまも現役の火星探査機「Spirit」と「Opportunity」は、毎日貴重なデータを地球に届けてくれる。だが、彼らの前にももちろん火星探査機は存在した。そのひとつ、火星の極軌道を9年間に渡って周回した「Mars Global Surveyor」が得たデータをもとに作成された3D画像が、今回紹介する1枚である。

    1999年にMars Global Surveyorのレーザー観測装置「Mars Orbiter Laser Altimeter(MOLA)」によって観測された火星の北極点のデータをもとにした3D画像。二酸化炭素の氷に覆われた極冠や地表の起伏がリアルに再現されている

    Mars Global Surveyorはこんなふうに火星を回っていた!(画像をクリックするとQuickTimeによるアニメーションが始まります)

    Mars Global Surveyorにはいくつかの観測装置が取り付けられていたが、その中でも赤外線レーザー照射による地表の測定を行ったMORAは、科学者たちにすばらしいおくりものを届けてくれた。空間解像度1km、垂直精度5 - 30mという「前例のない正確さ」で観測されたデータにより、氷の帽子をかぶった北極の表面が驚くべきリアリティを伴って現れたのである。

    1997年に火星軌道に入ったMars Global Surveyorは、2006年11月に通信が途絶え、それきり音沙汰がなくなった。NASAは翌2007年4月にミッションの終了を宣言している。得られた数々の貴重なデータは、今後の火星探査ミッションに生かされることになる。

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