緑色に輝くルーリン彗星、"はじめての太陽"に向かって猛進中

 

数万年に一度、地球に近づくとされる「ルーリン彗星(Commet Lulin)」は現在、一番の見ごろを迎えており、2月24日には最も地球に近づくとされている。緑色に輝く不思議な彗星は、双眼鏡を携えて暗い夜空に臨めば、しし座や土星の近くに見えてくるはずだ。

ルーリン彗星を特徴付けている緑色の正体はシアンとカーボン。彗星中に含まれるこれらがイオン化し、太陽光に刺激されて緑色に見える。太陽に最大接近するとき、これらのガスは気化してしまうという。

NASAのジェット推進研究所(JPL)のマネージャであるDon Yeomans氏によれば、ルーリン彗星は、地球やその他の太陽系の惑星と同様の軌道を描いているが、その向きがまったく逆のため、数万年に一度しか見られないのだという。NASAをはじめ、多くの天文学者が観測を続けているが、「おそらくルーリン彗星が太陽系の内部に入り込むのは、今回がはじめてだと思われる。したがって彗星の核となる部分には、太陽系が形成された当時の、原始の氷が現在も残っているかもしれない」(Yeomans氏)と新発見も期待されている。

ルーリン彗星は2007年、台湾のルーリン(鹿林)天文台にて発見されたため、その名が付いた。今月いっぱいが見ごろ。

ルーリン彗星は2月後半に最も地球に再接近する。24日に土星に最接近したのち、27日から28日にかけてはしし座のレグルスに近づいていく。かなり暗い夜空であれば肉眼で観測することも可能だという



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