STMicroelectronicsは、ケーブルテレビ向けSTB用チップ「STi7141」を発表した。すでに主要カスタマに向けたサンプル出荷が開始されている。

同製品は55nmプロセスで製造され、3つの内蔵ケーブルレシーバならびにマルチ規格のMPEG-4/H.264/VC1デコーダにより、HD放送規格をサポートし、HDTV、ブロードバンドデータ転送(最大120Mbps)、DVR(Digital Video Recorder)機能を1チップに統合している。

また、ケーブルテレビとインターネット常時接続を同時に可能とするDOCSIS/EuroDOCSIS 2.0規格対応のケーブル・モデムを内蔵することで、ブロードバンドISPサービスに加えて、IPベースの双方向テレビとVoIPをサポートしているほか、最大120Mbit/sのダウンロード速度を実現するDOCSIS 3.0ダウンストリーム・チャネル・ボンディングもサポートしている。

さらに、USB、HDMI、eSATA、およびインターネット接続用のイーサネット・ポートを含む、複数のコンシューマ・メディア・インタフェースにも対応している。