Alfresco - Open Source Enterprise Content Management (CMS) including Web Content Management

Alfrescoは11日(英国時間)、企業活動におけるオープンソース活用の傾向を調査する取り組みの第三版にして最新版となるThe Open Source Barometer Edition III (PDF) (スライド)を発表した。74,000のAlfrescoコミュニティメンバーから25,000を越える回答を得た結果で、調査は2008年4月から9月までの半年間で実施されたもの。

The Open Source Barometerの目的は企業活動におけるオープンソースの採用具合を調査するとともに、競合する技術やプロダクトがどういった割合で採用されているかを明らかにすることにある。Alfrescoコミュニティの調査であるため得られる結果はAlfresco ECM (Enterprise Content Management)との関連が強いものとして参考にする必要があるが、興味深い結果が紹介されている。

オープンソース評価にはWindowsがプラットフォームとして採用されるケースが多い - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

WindowsではXPが過半数を占めている - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

オープンソース開発者はJavaを採用する傾向が強い - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

オープンソースコミュニティはAjax, Flexを好む傾向が強い - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

オープンソースWindows回答者は.NET/Web Partsを好まずJavaを好む傾向がある - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

オープンソースWindows回答者はSilverlightよりもAJAXを好む傾向がある - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

オープンソースコミュニティによるオープンソースインフラとしてはWindowsを評価につかいLinuxにデプロイするという傾向がある - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

アプリケーションの大半はTomcatが採用される - Open Source Barometer III (Nov08) - SlideShareより抜粋

調査報告によればオープンソースを企業活動でも採用するユーザはすべてのコンポーネントをオープンソースから選定して構築する傾向が強く、有償無償に関わらず既存のスタックよりも自ら選りすぐったオープンソースプロダクトを組み合わせて構築する傾向が強いことがわかる。

OSとしては評価の段階ではWindows、特にWindows XPが採用される傾向があり、デプロイの段階ではLinuxが採用されることが多い。アーキテクチャにはJavaが採用されRIA構築にはAjaxが採用されるようだ (Flexが次点にはいっている)。興味深いのはWindowsであってもオープンソースユーザはSilverlightや.NETを使わずにJavaやJavaScriptを採用する傾向が強いところだろう。アプリケーションサーバにTomcatが採用される傾向が強いことも見て取れる。Windows/Linux、Tomcat (Java)、JavaScriptが強い関心対象になっているようだ。