Freescale Semiconductorは10月23日、自動車のパワートレイン制御向けにPowerArchitecture技術をベースとした32ビット車載マイコン「MPC5674F」を発表した。コモンレール・ディーゼル・インジェクション・システム、ガソリン直噴、予混合圧縮着火(HCCI)システム、ハイブリッド車(HEV)といったエンジンに対応している。

同製品は、90nmプロセスを採用、264MHzの動作クロックで従来のエンジンコントローラの10倍となる600Dhrystone MIPSを実現する。

32ビットコアのほか、64チャネルのデュアル拡張タイマ・プロセッシング・ユニット(eTPU)、クワッドADC、オンチップ・デジタル・シグナル・プロセッシング、256KBのデータRAMなどを搭載し、さまざまなノッキング検知方式で求められる複雑なフィルタリング処理と計算に対応している。

また、バーチャルセンス機能が搭載可能で、これによりノッキング検知用ASICが不要となり、システムコストを低減することが可能となる。